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【パネルディスカッション】
司会者 分科会のテーマとして、「これからのよりよい運動部活動と競技会のありかたをめざして」ということで、12ぺ一ジに、運動部活動はスポーツをしたいという生徒に自発的な欲求を満たす場である。学校教育活動の一貫として、心身ともにたくましい生徒を育成するとともに、個性を伸長し、望ましい人間関係を育てるうえで、大きな役割を果たしている。現在、運動部活動はさまざまな課題を内包しているが、多くの生徒が運動部活動におおきな期待をよせている現実をふまえ、この議題を解決し、意義ある活動にする努力が大切である。発表県研究報告をもとに、週5日制における運動部活動状況をふまえ、問題点を明確にし、今後のよりよいありかたを見いだすとともに、各都道府県の競技会における諸問題や実情を出していただき、本分科会でのテーマのよりよい方向を探る検討をしたいそのように考えております。
今、先生方3名が、現在の週5日制、それから完全週5日制ということ、それから和歌山県においては、全県持ち回りということを発表していただきました。
先生方ご質問ご意見ございましたらよろしくお願いします。
山形県 先程3人の先生の発表がありましたが、その中で烏取県と北海道の先生にお尋ねします。生涯スポーツと言われてから久しいですが、生徒の生活も、私たちや親の生活もみな多様化しているときに、全員参加の部活動をなかなか持てない学校もあると思うのです。
全員参加の部活動とそうでない部活動を分けて、アンケートをとられたのかどうかお聞きしたいと思います。
宮脇先生 鳥取県では、10名ほどの研究委員の話あいの中で、ほとんどの郡市が、必修クラブと部活動を連動させていて、基本的には、どの学校も全員加入制で部活動を行なっています。ですから、このアンケートについては、全員がどこかの部に所属している学校のアンケートです。
信田先生 北海道では、そこまで考えていませんでした。というのは、地域性があり、全員参加の部活動をおこなっている学校もありますが、私の学校の場合は、必修クラブと連動させる形で一応全員加入制ということになっています。しかし、他の学校については、そこまでの調査はしませんでした。
山口県 全員部活制という問題は、かなり限界があるのではないかという感じをうけるのですが、実際に各都道府県で、全員加入制の部活動のパーセンテージを知りたいと思います。
これからは個性のある生徒がいて、部活動に入る必要がないと考えるような生徒や保護者が出てくるのではないかと思います。それにともなって、さまざまな問題が出てくると思うのですが、本県では、スポーツビジョン作成委員会というものがあって、専門家の先生のご意見をお聞きしたりするのですが、大学の先生などは、全員加入制の部活動には限界があると言われていますので、お聞きしたいと思います。
2点目は、大会の開催曜日について、これから検討する余地があるのではないかと思うのです。本県では、日月開催で行なっていますが、今後土日開催、平日開催を、どのようにおこなっていけばよいのか教えていただきたいと思います。
魚谷先生 和歌山県の総合体育大会については、夏休み中ですので、曜日に関係なく開催されています。総合体育大会にむけての各地方の大会についても、夏休み中の開
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